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JPMがお届けする不動産コラム 2008/6/16 vol. 22
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■現在の金利の状況
世界的なインフラ懸念が強い現在は、住宅ローン金利も上昇局面にあります。
実際、今年の春以降、各金融機関が発表する毎月の基準金利はジワジワと上がり始めています。
但し、歴史的に見れば世界に例を見ないゼロ金利政策の恩恵を受けて、住宅ローン金利は、まだまだ非常に低い水準に留まっています。
この低金利を上手に活用して、計画的な返済を行えば、総支払額の負担も大幅に抑えられるチャンスです。
そのためにもまずは、住宅ローンの基本をしっかり押えておきましょう!
■頭金ってどの位必要?
通常、物件価格の1~2割程度の頭金を用意するのが基本とされています。
頭金が多ければ多いほど、余裕のある返済計画が立てられるのは言うまでもありません。
ただし・・・!
頭金が貯まるまでの間に金利が上がってしまったら?
前号でも記述した例を思い出して下さい。
3000万円の借入れの際に1%の金利差で約730万円の総返済額の差がつきました。
言い換えれば、1%安い金利で買えるということは、上記の例で言えば約730万円タダで貰ったようなもの?です。
オマケに頭金を貯めている間の時間も稼げたことになり、その分早くローンの返済も進んでいます。
要は、それだけ金利差の影響は大きいということです。
頭金は当然、あるに越したことはありませんが、金利の動向にも細心の注意が必要です。
■返済方法
大きく分けると返済方法には2パターンあります。
①元金(がんきん)均等返済
借入れをした元金部分を借り入れた期間で均等に返済していく方法です。
メリットとしては、元金部分が毎回確実に減っていくことになりますので、総返済額は少なくて済みます。
また、時間と共に、毎回の支払額自体も比例して減っていきますので、返済期間後半はだいぶ楽になっていきます。
逆に注意すべき点としては、返済当初の負担額がだいぶ重たくなりますので、購入当初か
かなり資金的に余裕のある方でないと難しいということがあげられます。
②元利(がんり)均等返済
元金と利息の合計を均等に返済していく方法です。
メリットとしては、毎回の返済額が一定なので、将来の見通しが立てやすいことが一番です。
逆に注意すべき点としては、返済開始からしばらくの間は、実際には借入れをした時の元金はほとんど減りません。
ただし、年齢的に若い時点でローンを組まれる方は、コチラの返済方法が現実的な場合がほとんどです。
それぞれの返済方法にメリットと注意すべき点がありますので、どちらが良いとは一概には言えません。
いずれにしても、自己資金の状況、金利の動向、将来の見通しなど含めて、自分たちにふさわしいタイミングはいつなのか、どの返済方法なのか。
しっかり勉強して最適なチョイスをして下さいね。