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JPMがお届けする不動産コラム 2009/7/6 vol.56
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前回、お伝えした一般社団法人「リノベーション住宅推進協議会」の発足会が、さる7/2に都内某所にてとり行われました。
のべ109社にも及ぶ関連企業がすでに参加を表明し、一緒に今後の中古住宅マーケットの拡大・促進を目指していくことになります。
当日には、国土交通省の方や住宅金融支援機構の方もお見えになり、政策としても今後さらにバックアップをしていきたいとのお話しをいただき、いよいよ中古マーケットが本気で注目されてきたことを肌で感じてきました。
今回はそこで、皆さんにも事前の予備知識として知っておいていただきたい点を、幾つかご紹介させてください(^^♪
※本コラムの目的は、これから不動産購入を検討している皆さまに、「購入する前に知っていただきたい」情報を業界内部の事情も含めてお伝えし、購入後に「こんなはずじゃなかった・・・!」と後悔することが少しでもないようしていただくことです。
※不動産取引は不慣れな方が大半ですが、きちんと事前に知識を習得しておけば恐れることはありません。
是非、少しでも皆さんのお役に立てていただければ幸いです。
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vol.56『リノベーション住宅推進協議会 発足』
■今までのリノベーション住宅業界の実情
今後、協議会で広く浸透させていこうと考えているのが、「優良リノベーション住宅」です。
今までは、残念ながら、「何が優良で、何が優良でないのか」の基準もありませんでした。
もっと言うと、リノベーションの定義ですらあいまいだったのです。
実際、明確な基準がないため、(失礼ながら)なんちゃってリフォームでも「今注目のリノベーション住宅!」などとうたわれて販売されていることも少なくありませんでした。
これは、購入されるお客さまを惑わすのはもちろん、きちんとした仕事を手掛けているという自信がある私たちのような同業者から見ても、正直迷惑な話だった訳です。
また、従来は、判断基準が無かったがために、きちんとしたリノベーション住宅でも非常に評価が低かったのも事実です。
せいぜい評価してもらえた部分というのは目に見える箇所のリフォーム代程度で、目に見えない部分へのきめ細かい施工やアフターサービスなどは、正直あまり評価されず、お金と時間を掛けて良い商品を造っても報われないというマイナスの側面がありました。
それが今回、協議会を通じ明確な判断基準が作られることなり、需要・供給双方にとって非常に大きな第一歩をようやく踏み出すことになった訳です。
■優良リノベーション住宅って?
そこで、優良リノベーション住宅って何?ってことになるわけです。
これは、協議会で定めた統一基準に基づき、検査⇒報告⇒履歴⇒保証がそろった安心して住める住宅のことになります。
ここでは全てを書ききれませんが、その基準は実に細部にまで及び、給排水管検査の水圧まで定められていたりします。
その基準を一つ一つクリアして、適合報告書のお墨付きをもらった物件が初めて「優良リノベーション住宅」に認定されることになります。
また、この適合報告書は、ネット上でエンドユーザーである皆さんが照会できる仕組みになる予定でいます。
これによって、どの業者が、どういった工事や検査を行い、どのような保証を付けているのかがひと目で分かるようになるわけです。
※リノベーション住宅推進協議会HP→(http://www.renovation.or.jp/)
私たち商品を提供する業者側にしてみると身の引き締まる思いがしますが、これによってより一層、中古住宅マーケットが拡張・促進していくものと期待の方が大きく膨らんでいます!(^^)!
■今後の展開
実は、この協議会の立ち上げには、準備段階からリクルートさんが全面的に協力をしてきてくれています。
皆さんも見たことがあるかと思いますが、駅やコンビニなどに置いてある無料住宅情報誌「住宅情報タウンズ」が、今月から「SUUMO(スーモ)」というブランドに変更になりました。
(http://suumo.jp/tokushu/renovation/)
コチラの媒体でも、大々的に「リノベーション住宅」に対するプロモーション活動が展開される予定でいますので、是非機会があればご覧になってください。
このような大きな流れの中で、これから中古住宅の購入を検討されている皆様に、正しい事実を知っていただく為に、私たちも全面的に協力していきたいと考えています!
◇◇今回のまとめ◇◇
・「優良リノベーション住宅」の統一基準が作成されることに。
・これにより中古住宅における明確な判断基準ができることに。
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