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JPMがお届けする不動産コラム 2009/1/15 vol.46
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皆さま、新年あけましておめでとうございます。
本コラムは今までJPMクラブ会員の皆さま限定で発信していましたが、今年からは装い新たに当社ホームページご覧の全ての皆さまに、「社長コラム」として情報発信してまいります。
本コラムの目的は、これから不動産購入を検討している皆さまに、「購入する前に知っていただきたい」情報を業界内部の事情も含めてお伝えし、購入後に「こんなはずじゃなかった・・・!」と後悔することが少しでもないようしていただくことです。
不動産取引は不慣れな方が大半ですが、きちんと事前に知識を習得しておけば恐れることはありません。
是非、少しでも皆さんのお役に立てていただければ幸いです。
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vol.46 「09年って買い時?」
■買い時って?
最近、どこに行っても聞かれるのが
「不動産って、今、買い時なんですかね?」といった類の質問です。
いろんな希望や事情の方がいらっしゃるので、ひとくくりにお答えするのはちょっと乱暴なような気がしますが、私は大抵
「買い時だと思います」
とお答えしています。
自らが不動産業を営んでいる訳ですから「それはそう答えるでしょ」とお思いの方も多いと思いますが、商売っ気抜きにして今は買う方には良い時期だと思っています。
ただ一つ、「買い時」を探っている皆さんに知っておいていただきたいことがあります。
それは、株式の取引でも何でもそうだと思うのですが、本当の「底」をピンポイントで探り当てることに注力するのはあまり意味がないということです。
「底」というものは大概、過ぎ去った後に各データ分析をした結果、「あぁ、あの時が底だっただね」と分かるもの、ですよね。
あまりにも「底」の見極めに熱中しすぎて、本当に欲しい物件を買い逃してしまうのは本末転倒のような気がします。
もちろん、たまたまそのピンポイントのタイミングで、物件を取得できればラッキーであることに違いありませんが、不動産の場合、物件の本体価格以外にも皆さんの負担を増減させことになる要因はいくつもあります。
例えば、今は市況的にも価格交渉はしやすい時期です。
確かにもう少し相場全体が下がる可能性はありますが、私だったら本当に欲しい物件が見つかったら、見分けづらい「底」のタイミングを待つのではなく、今だから出来る価格交渉をします。
皆さんにも、点ではなく面で「底」を見ることをオススメします。
■実際の物件価格
では実際に、今現在の不動産の価格自体はどうなんでしょう。
新築マンションから見てみましょう。
実際には1~2割程度普通に値引きをして販売している物件(※値引き物件にはいくつか
注意が必要です。詳しくは改めてご説明します。)も多いようですが、おおむねまだ高値で張り付いています。
直近の08年11月データだと、首都圏における新築マンション価格は5018万円と、この期におよんでまだ前月比2ヶ月連続の上昇を記録しました。(10月が4848万円、9月が4467万円だったのに・・・。)
次に中古マンションです。
首都圏における中古マンションの平均成約価格は、ちょうど1年前の08年1月時に記録した2670万円をピークに、直近の08年11月に記録した2503万円までほぼ一貫して下がり続けてきました。(▼6.3%)
しかし、成約単価(成約価格÷面積)では7ヶ月ぶりに上昇に転じており、下落ペースの鈍化傾向がみられます。
私個人的な見解になりますが、ここから先価格が下がるとしても、せいぜい3~5%程度ではないかと見込んでいます。
これを価格にするとざっと100万円程度です。
逆に言えば、今価格交渉をして気に入った物件が100万円程度安く買えるのであれば、本当に下がるかどうかは分からない将来を期待して待っている必要はない、という考え方も出来ると思います。
皆さんも、選択肢の一つとして考えてみてはいかがでしょうか。
このほかにも「買い時」かどうか見極めるポイントがいくつかあります。
そのお話しはまた次回!!
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