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JPMがお届けする不動産コラム 2009/1/20 vol.47
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景気の悪いニュースが続いていますね・・。
こんな時期だからこそ、間違った買い物をしないようにしたいですね。
本コラムの目的は、これから不動産購入を検討している皆さまに、「購入する前に知っていただきたい」情報を業界内部の事情も含めてお伝えし、購入後に「こんなはずじゃなかった・・・!」と後悔することが少しでもないようしていただくことです。
不動産取引は不慣れな方が大半ですが、きちんと事前に知識を習得しておけば恐れることはありません。
是非、少しでも皆さんのお役に立てていただければ幸いです。
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vol.47 「続・09年って買い時?」
■品揃えが豊富
新築マンション市場ほどではありませんが、中古マンション市場でも在庫数は積みあがってきています。
実際にどのくらい在庫数が増えたのか、数字で見てみましょう。
18年12月末 24655件
19年12月末 33571件(前年比36%増)
20年12月末 39268件(前年比17%増、前々年比59%増)
※首都圏における中古マンション在庫数 財団法人東日本不動産流通機構調査
この間、年間の成約件数はほぼ横ばい(18年29378件⇒19年28498⇒20年28744件)で推移していることを踏まえると、中古マーケットの在庫増の大きな要因は、年々ストック数が増えたことによる自然増的な意味合いが強いと思われます。
ここは新築マーケットの在庫増と意味合いが少し違う部分ですね。
原因の分析はさておき、購入者にとっては「在庫が増える=選択肢が増える」ことになります。
自分の希望するエリアや予算の範囲内で、たくさんの商品が出揃うことが予想されますので、これは非常にプラスな状況ですよね。
そういった意味でも、買い時と言って良い状況は揃っていそうです。
■金利・税制での優遇
住宅ローン金利は、現在、日銀の金融緩和策によって低下しているため、非常に低い設定になっています。
景気の低迷局面はしばらく続きそうですので、当面は金利が上昇する公算は低いと思われます。
実際、メガバンクのほとんどの09年1月の基準金利(変動型)が2.675%に設定されている上、おおむね1%前後はキャンペーン金利との名目で▼割引されますので、実質金利は1.675%前後になります。
固定型の住宅ローンを選択した場合も、変動金利よりは高い設定になりますが、歴史的に見るとかなり低い状態が続いています。
詳しくはコチラを参照→(http://www.realweb-net.jp/loan/index.html)
また、09年度の税制改正大綱にあがっている住宅ローン減税も、規模の拡大と延長が見込まれており、これも使うに越したことはありません。
ただし、住宅ローン減税を利用するには、いくつかクリアしないといけない条件(所得制限とか、ローンの組む年数とかが関係してきます。)がありますので、そこは要注意です。
詳しくはコチラを参照→(http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/economy/housing_loan/)
いずれにしても今は、景気刺激策として住宅流通促進を国が主導せざる得ない状況です。
前回からお伝えして来ましたが、物件価格も取得しやすいラインまでだいぶ下がってきており、品揃えも多く、金利面と税制面でも優遇される環境が、今の中古住宅マーケットを取り巻く市況です。
このあたりをトータルで考えると、購入を検討している皆さんには、追い風が吹いている状況=買い時といって良いのではないでしょうか。
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