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JPMがお届けする不動産コラム 2008/10/6 vol.37
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■フラット35って何?
フラット35とは、独立行政法人の住宅金融支援機構(旧住宅金融公庫、資本金は全額政府出資)が貸し出す住宅ローンの一種です。
以前の住宅金融公庫との一番の違いは、住宅金融支援機構のローンですが民間の金融機関と提携して貸し出す形をとっているということです。
正確には、民間の金融機関の貸し出した住宅ローンを住宅金融支援機構が買い取るという形をとるため、窓口は民間の金融機関になります。
そのため、融資金利や必要書類は、厳密に言うと窓口になる金融機関によって、若干異なります。
■フラット35のメリットは?
フラット35が持つ大きな特徴をご説明します。
◇メリットその一
まず、最長35年の長期固定金利であることがあげられます。
ローンの借り入れ時に、返済終了までの金利と返済額が確定しますので、将来的に金利上昇が予想される局面ではおすすめできます。
金利変動がない分、安心して将来設計を立てられるとことも魅了の一つです。
◇メリットその二
次に、保証人不要・保証料ゼロ・繰上げ返済手数料無料であることも、大きな特徴の一つです。
特に、保証料に関しては、一般的に1000万円程度の借り入れで約20万円程度、3000万円程度だと約50万円程度が目安になりますので、結構大きいです!
また、保証料ほどではありませんが、手元資金が貯まったら是非やっていただきたい繰り上げ返済も、金融機関によっては1回の手数料が数千円~数万円程度掛かるケースがありますので、これも馬鹿になりません。
◇メリットその三
三番目にあげられる特徴としては、ローン借り入れ時に、通常強制加入になる団体信用生命保険※1が任意であること、があげられます。
自分の健康に不安を持っている方の場合、民間の金融機関では団信に加入できないことを理由に否決されることもあります。
そういった方にとっては任意で良いということは、大きなメリットの一つになります。
※1団体生命保険・・ローン返済中に高度障害や死亡といった万が一の際は、保険金と返済額が相殺されて、その後の返済義務がなくなる保険のこと。
◇メリットその四
最後の特徴は、自営業者や勤続年数が短い方でも借りやすいという点です。
借り入れ可能額に制限※2こそあれ、借り入れ時の年齢が70歳未満で安定した収入がある人であれば誰でも借りられるというのが、この商品のうたい文句です。
実際には最低限の条件はありますが、民間の金融機関に比べるとかなり融通が利きます。
※2借り入れ可能額・・最低年収制限などはありませんが、年収に対しフラット35以外のもの(車のローンなど)も含む全ての借り入れ総額が30~35%以下であること。
■フラット35のデメリットは?
デメリットと言っていいのか分かりませんが、一般と比較して制限が重い特徴もありますのでご説明します。
◇デメリットその一
取り扱う民間の金融機関によっても異なりますが、ある程度の自己資金があることが求められます。
多くのケースでは、頭金1割程度とそのほかに必要になる諸費用程度は、自己資金負担が必要になります。
◇デメリットその二
融資を受ける物件が適合住宅(住宅金融支援機構の定める技術基準を満たしているか)かどうか、事前に調べる必要があります。
その際に掛かる費用が、中古住宅の場合、4~6万円程度お客様の負担で掛かることになります。
さらに詳しくお知りになりたい方はコチラをご覧下さい。
(http://www.flat35.com/)