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JPMがお届けする不動産コラム 2009/11/30 vol.61
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今年も残すところ後1ヶ月。
年々、1年間が短く感じるようになったのは歳のせいでしょうか・・・。(^_^;)
いきなり、暗いスタートになってしまいましたが、中古マーケットは相変わらす好調が続いています。
今回は私見も交えながら、好調の原因と今後の見通しについてお話しさせていただきます! (^^♪
※本コラムの目的は、これから不動産購入を検討している皆さまに、「購入する前に知っていただきたい」情報を業界内部の事情も含めてお伝えし、購入後に「こんなはずじゃなかった・・・!」と後悔することが少しでもないようしていただくことです。
※不動産取引は不慣れな方が大半ですが、きちんと事前に知識を習得しておけば恐れることはありません。
是非、少しでも皆さんのお役に立てていただければ幸いです。
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vol.61『中古マンションマーケット なぜ活況? 今後の見通しは?』
先日、政府が約3年半ぶりに「デフレ」の認定をしました。
まだまだ、本格的な景気回復まで時間が掛かりそうですが、中古住宅マーケットは今年の春以降、大変活発に動いています。
現に、直近の10月の成約件数(首都圏の中古マンション)は、前年比23.4%増と大幅にプラスで、8ヶ月連続前年を上回る結果が続いています。
では、なぜ中古住宅マーケットだけ活況なのか?
その大きな原因は「売り手市場」になっているマーケット環境が、大きく影響していると思われます。
では、なぜそれほど需供バランスが崩れてしまっているのか?
まず、現在の経済・雇用環境下では、よほどの必要性が無い限り買い替えなどの行動に踏みだす人の絶対数が少ないということ。
次に、新築物件の供給数が圧倒的に少なく、買い換え・住み替え需要を掘り起こせていないこと。
などが挙げられています。
実際に私たちの感覚からすると、19年秋~21年春頃まで約1年半の間、様子を見ていた潜在需要層が一斉に動き始めた時に、マーケットは供給数が伴わない環境に変化しており、「需要>供給数」という構図になっているように感じています。
では、今後の見通しはどうでしょうか?
先ほどの需給バランスが崩れている原因を考えますと、景況感も新築供給数もしばらくは大幅に改善する見込みはありません。
ということは、やはりしばらく「売り手市場」が続くと見るのが正解かと思います。
「売り手市場」といいますと、買い手側には不利なように聞こえますが、幸い今年の春以降の成約価格は、ほぼ横ばい状態が続いています。(09年2月:2.501万円⇒09年10月:2487万円)
今後も、現在の市況下では、売り手市場といえども、それほど極端な価格上昇は難しい条件が揃っていますので、検討者にとっては購入好機が続くのではないでしょうか。
例年これからの1~3月は、不動産取引が年間で一番活発な繁忙期です。
そのあたりの要素を加味しても、おそらく来春までは少なくとも、大幅な環境の変化はないというのが私の予想ですが、どうなるでしょうか。
◇◇今回のまとめ◇◇
・中古マンションマーケット絶好調!
・景況感と新築供給数が需給バランス崩壊の遠因。
・来春までは売り手市場色が続くものと予想。
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